リベラルの限界 2015 3 14
産経ニュースで、2015年3月12日、
宮家邦彦氏は、このように書いています。
核疑惑に関する「信用」と「枠組み合意」といえば、日本には苦い経験がある。
1994年、北朝鮮の核開発疑惑に関し、米朝両国が「枠組み合意」に調印した。
北朝鮮が黒鉛減速炉の建設・運転を凍結し、代わりに米国が軽水炉建設を支援、
完成まで年間50万トンの重油を供給するという、あの悪名高い合意だ。
当時のクリントン政権関係者は、
「時は日米韓に有利であり、北朝鮮の軍事力はピークを過ぎた」として、
この合意を正当化していた。
(引用、以上)
その後、北朝鮮は、どうなったのか。
3回目の核実験を成功させて、事実上の核兵器保有国になりました。
結果的に、北朝鮮は、二つのものを手に入れたのです。
それは、経済援助と核兵器開発です。
日本としては、「あの悪名高い合意」を苦々しく思っていましたが、
なぜ、アメリカは、北朝鮮に肩入れするのかは、疑問が残りました。
そこで、日本では、いろいろな噂が飛び交いました。
ホワイトハウスの「実績作り」ではないのか。
アメリカは、朝鮮半島に、何らかの「利権」があるのではないのか。
日本としては、アメリカを調査したいところでしたが、
なにしろ、相手は超大国なので、渋々、従わざるを得ませんでした。
幻の東京オリンピック 2014 7 26
2017年8月11日、北朝鮮から発射された、
20キロトンの核ミサイルが、
赤坂にある全日空ホテルの上空600mで爆発した。
国民保護警報が鳴り始めてから、わずか1分後だった。
車で移動中の首相も防衛大臣も即死だった。
連絡が取れたのは、環境大臣だけだった。
東京都民の余命は、オリンピック招致に成功してから、たったの4年だった。
あの感動から4年後、未来は、突然、途絶えてしまった。
最高高度300kmから放物線を描いて落下する核弾頭を含む再突入体は、
速度をぐんぐんと増し、音速の8倍となって大気圏に突入してきた。
市谷にいた部隊は、天空から高速で落下してくる10個の再突入体へ向けて、
16発の迎撃ミサイルを、次々に発射した。
しかし、もととも個々の命中率が10%以下と低い上に、
敵の弾道ミサイルが近距離から発射されているために、
迎撃の時間が極端に限られていること、
さらに多数のおとりの再突入体のために、
自衛隊の迎撃は失敗に終わった。
(参考文献 「東京に弾道ミサイル」 高田 純)
「こんな形で、遷都が実現してしまうとは、悲しい」
大阪都知事の橋爪悟は、嘆く。
「僕の夢は、東京都と競うことだったのに」
ニュースでは、東京23区があった地域は、
強い放射線のため、50年間立ち入り禁止となったと伝えている。
さて、こんな未来が待ち受けているとしたら、
あなたは、どうしますか。
東京オリンピックは、2020年開催です。
しかし、それまでには、確実に、
北朝鮮は、核弾頭ミサイルを完成させるでしょう。
アメリカに助けてもらいますか。
しかし、アメリカまで届く核弾頭ミサイルを北朝鮮が完成させると、
つまり、大陸間弾頭ミサイルが完成してしまうと、
アメリカは、参戦を躊躇するでしょう。
世界において、核拡散が進めば進むほど、
アメリカは、一国平和主義になっていくでしょう。
今のところ、北朝鮮は、平静心を保っていますが、
いつまで、その平静心が続くか、誰も予想できないでしょう。
理性が狂気に変わる時。